福岡天神の穴場:水鏡天満宮と貴賓館を散策

ほとんど観光スポットで取り上げられない都心の神社と洋館を巡る。


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【天神ってどんな街?】

天神は福岡県福岡市中央区に位置し、九州最大の繁華街です。

東京でいえば渋谷・原宿、大阪でいえば心斎橋のような場所だと言えば分かりやすいでしょうか。昔も今も九州の文化・経済・流行の中心であり、平日・休日関係なく非常に多くの人々で賑わっています。

また現在は「天神ビッグバン」という天神中心部再開発プロジェクトが進行中であり、変化を続ける魅力的な街でもあります。地下街や商店街も充実していて、ここ福岡市でずっと暮らしている私でさえこの街に飽きることはありません。

【天神へのアクセス】

天神は福岡市の都心部であるため、渋滞が頻発し駐車料金も高いです。

ですので、公共交通機関(特に地下鉄)での移動を強くお勧めします!

〇福岡空港から地下鉄で約11分(天神方面に向かう地下鉄は行き先関係なく全ての電車が天神駅で停車するので、安心してくださいね。)

〇博多駅から地下鉄で約6分

福岡市は空港から都心がとても近いんです。たまに県外から友人が飛行機で遊びに来るのですが、空港から博多・天神までが非常に近くてほぼ毎回驚いています。大都会であるにもかかわらずこんなにコンパクトな都市も珍しいかもしれませんね。東京とは対照的な都市だと思います。

なお、バスで天神へも行けますが、先述の通り渋滞が多発するため是非速くて便利な地下鉄をご利用ください。

水鏡天満宮へ!

地下鉄天神駅改札すぐの出口から階段を上り、3分も歩かないうちに水鏡天満宮が見えてきます。高いビルが立ち並ぶ大都会天神の中心部に静かに佇むこの神社は、訪れると私をいつもリラックスさせてくれます。


実はこの神社、太宰府天満宮と繋がりがあるんです。

ここ水鏡天満宮も主祭神があの学問の神様、菅原道真公なのです。どういった経緯で彼が関係しているのかというと、皆様もご存知の通り、菅原道真は都から太宰府へと左遷されました。その道中、薬院(天神付近の地区)の川に自らの顔を写し、疲れてやつれてしまった自分を見てこの神社が作られました。「水鏡」という言葉は上記の逸話が由来なんです。

ちなみに当時の水鏡天満宮は天神のお隣、今泉地区にありましたが、江戸時代に入って黒田長政が現在の場所へと移転しました。菅原道真は「天神」とも呼ばれていますが、現在の天神という地名はここから来ているんです。福岡に長く住んでいる方でも初めて耳にした方も多いのではないでしょうか。(私も学生時代に知りました。)

旅行や散策にカメラを持ち歩かれる方は、上の写真のようにビルを写さずに水鏡天満宮を写真に収めることができます。水鏡天満宮を知らない方にこの写真を見せても、とても都心にある神社だとは信じてもらえないでしょうね。

内容が被ってしまうので今回は紹介を割愛しますが、天神には「警固神社」という神社があり、都心で足湯を楽しむことができます。こちらの神社も落ち着いた雰囲気で良いところですよ。

水鏡天満宮本殿です。私はこの構図が非常に気に入っています。トンネル構図ってやつですね。

非常に多くの人が日々行き交う天神ですが、ここ水鏡天満宮に人はほとんどおらず、とても癒されます。天神でのショッピングや食べ歩き、博多エリアの観光に疲れた方は一度ここで休憩してリフレッシュしていくのはいかがでしょうか。

ちなみに本殿の隣には稲荷神社もあるので、是非立ち寄ってみてください。

このような神社では写真を撮ることが少しはばかられますが、人がかなり少ないので無人の本殿を写すチャンスは太宰府天満宮に比べて遥かに多いと思います。どうしても無人の写真を撮りたい方は朝早くがお勧めですよ。ちなみに広角レンズもご一緒に。

そしてお隣の赤煉瓦文化会館へ。

元々は1909(明治42)年に日本生命の九州支店として建造されました。

この時代の西洋建築は歴史的な重みがあって素敵ですね。この建物だけ切り取ると、おそらく日本で撮られた写真だとは思わないでしょう。現在は文化会館として営業しています。歴史的建造物の少ない福岡都心にとって貴重な建物です。

ちなみにこの鳥居は水鏡天満宮のもので、赤煉瓦文化会館と水鏡天満宮は隣同士なんです。和洋の建築物が共存し、街に馴染んでいる光景は個人的に魅力的です。ちなみに会館と神社の間には細い路地があり、飲食店が軒を連ねています。その中のインドカレー屋さんに行ったことがありますが、日本語の話せるインドの方がとてもフレンドリーで、料理も非常に満足でした。

天神は現代風のお店が多数を占めますが、こういった昔ながらの路地裏のお店にも隠れ名店が数多くありそうです。再開発の波が近づいてきていますが、このような古き良き情景はどうかこれからの天神にも残していってほしいものです。

貴賓館へタイムスリップ!

今回の天神観光のメイン、旧福岡県公会堂 貴賓館へ!

福岡で生まれ育った私ですが、20数年来こんなに素敵な場所があることに恥ずかしながら気付きませんでした。

入場料を払って中に入った瞬間、先ほどまで福岡の都心にいたことが嘘だったかのような美しい館内に目を奪われました。ヨーロッパの洋館にいるとツイートしても疑われないぐらいに西洋の雰囲気が漂っています。

ここ貴賓館は1910(明治43)年に九州・沖縄合同の商工会の会合に使われてきました。ちなみにこのような迎賓目的で造られた洋館は東京や横浜にもありますね。その後は裁判所や福岡県農林事務所などに利用され、現在に至ります。

館内にはボランティアの案内人もいるので、この貴賓館の歴史を知らなくてもイチから丁寧に実物を見ながら教えてくれます。私も案内をしていただいたのですが、貴賓館だけではなく福岡市の歴史も深く知ることができて非常に良い経験となりました。

まるで異世界やヨーロッパの国に通じるであろうと思わせる廊下と扉。

戦前の都市は東京と大阪しか栄えていなかったイメージが強かったですが、ここ福岡市も多くの要人が訪れ、国内外との交流が盛んだったんですね。そして自分の故郷にこのような歴史ある重厚な建築物があるととても誇らしく感じます。

ちなみに貴賓館の建築は「フレンチルネサンス様式」と呼ばれ、ルーブル宮殿にも用いられている建築様式なのです。一時期は取り壊しも考えられましたが、国の重要文化財に指定され、現在も天神中央公園のメインスポットの一つとして地元の方・観光客から人気を博しています。再開発の影響も受けないみたいなので、これからも末永く天神のシンボルとして存在してほしいものです。

貴賓館内は自由に見学できるので、このような歴史あるインテリアも間近で見ることが出来ます。カーテンと言い絨毯や家具と言い、非常に重厚な雰囲気を醸し出していました。当時ここで夜会やお茶会に参加できた方々が羨ましくなりました。戦前から大きな会合が終わった後は一般市民に開放されていたそうで、当時このような場所に一般人が出入りできるというのはさぞ特別だったことでしょう。

階段の踊り場やシャンデリア一つ取っても、非常にお洒落で当時の建築家のセンスの良さを感じます。微かに日本的な要素を取り入れたインテリアもあり、和と洋が反発せずに綺麗に融合していた印象です。

最後は貴賓館内のカフェでスフレを食べました。お客さんがほとんどいなかったので、洋館の一室をほぼ貸し切りで使うことができたという非常に贅沢な経験をすることができました。スフレも美味しかったです。

貴賓館を出ると、秋の深まりを実感できる景色が出迎えてくれました。

これからは「行楽の秋」です。旅行で福岡天神を訪れた際は是非、ショッピングだけではなく今回紹介した水鏡天満宮と貴賓館にも立ち寄ってみてくださいね。


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mita94

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