世界最北端の町「ロングイェールビーン」に行ってみたよ!

世界最北端の町「ロングイェールビーン」に1週間ほど滞在してきました。現地の様子などをレポートしたいと思います。


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日本最南端・本州最北端など、いわゆる「端っこ」が大好きで、昔からそういうスポットばかりを旅行先に選んできました。そして、そんな端っこ好きがどんどんエスカレートし、ついに世界最北端の町「ロングイェールビーン」へと旅立ったのでした…。

【ロングイェールビーンってどんなところ?】

ロングイェールビーンは、ノルウェー領のスヴァールバル諸島にある町です。北緯78度13分の北極圏に位置し、一年の半分が白夜(陽が沈まない)もしくは極夜(陽が昇らない)という、日本では考えられないまさに「世界の果て」と呼ぶにふさわしい場所です。

ただ、極寒のイメージが強い北極圏ですが、ここロングイェールビーンは夏場は平均7度、冬場は平均-15度程度と、北極にしてはだいぶ温かめ。北海道の上川地方や宗谷地方の方がずっと寒いかもしれません。

そんなロングイェールビーンに、10月の下旬、まさに極夜になろうかという時期に行ってまいりました。

【ロングイェールビーンの行き方】

ロングイェールビーンへは、ノルウェー本土から飛行機で行くのが一般的です。首都の「オスロ」や北部の街「トロムソ」から定期便が就航しているので、辿り着くこと自体は異常に容易。

また、極地旅行にありがちな『交通費がとてつもなく高い』ということもありません。例えば、オフシーズンなら、オスロ⇔ロングイェールビーン間で片道15,000円くらいからチケットがあります。実際、私もそのくらいの金額で行きました。(チケットはスカイスキャナーで探してみてください)

ですので、手軽に北極の雰囲気を味わうなら、ロングイェールビーンは最適な旅行先と言えるでしょう。ここからは私の体験談を交えながら、現地の様子をお伝えしていきますね。

【オスロ空港からロングイェールビーン空港へ】

とにかく安いチケットを取ろうとした結果、オスロ空港での乗り継ぎが19時間というとんでもないスケジュールになったところから私の旅は始まります。

幸い空港内には無料wi-fiが飛んでいたので、「よし、これで何とか暇を潰せる…」と安堵したのもつかの間、無料で使えるのは1時間半だけだったので、残りの17時間半を冷たい床に寝そべって過ごすのでした。

翌朝、バキバキの身体で売店へ向かい、朝食にパンとコーヒー買ったところ日本円で約1000円もし、北欧の物価の高さに驚愕します。

搭乗口にはそれなりに人がいました。見たところ欧米の方がほとんどで、アジア人は私だけのようです。

ちなみに、ロングイェールビーンは国際法上ノルウェー領なのですが、日本を含む加盟国籍の人は自由に移り住んで良いとされています。(無期限に)

そのため、オスロ空港では出国スタンプを押され、あちらの空港では何も押されないという、世界的に珍しい場所でもあります。ノルウェーであってノルウェーではない、とでも言いましょうか。

人生に疲れたら最果ての地でまったり暮らすのもアリかもしれませんね。

ちょうど北極圏に入ったあたりです。

眼下に広がる北極海と雪山を沈みゆく太陽が照らし、言葉にならないほど美しかったです。今まで飛行機には何十回と乗りましたが、空からの景色でここを超える場所は今もありません。

CAさんも仕事を放り出して、その圧倒的な景色に釘付けです。

空港に着いた時にはすっかり陽が落ち、「これから数日は太陽を見ないんだなぁ」と不思議な気持ちになりました。

【ロングイェールビーン空港から市内へ】

ロングイェールビーンの空港は想像よりもずっと普通で、バゲージクレームに白熊がいることを除けば、世界に数多ある小規模の空港とさほど変わりません。

ちなみに、白熊というと一般的に動物園の人気者というイメージがありますが、一方で陸上最強の生物の顔も持っており、ここでは完全に後者。

人口2,000人に対して白熊が3,000頭いるスヴァールバル諸島では、町から出るときは銃を持ったガイドを付けなくてはなりません。

空港から市街地までは約8kmあり、飛行機の到着に合わせてシャトルバスが運行しています。料金は75NOK(約900円)。

物凄く高いわけじゃないけど、「やっぱり高いよなぁ…」と思わせてくれるノルウェー価格なのでした。

ちなみに、私は空港でもたもたしたためバスに乗り遅れ、市街地まで歩きました。最果ての地をスーツケースを転がしながら一人とぼとぼ歩いていると、なんか色々とどうでも良くなり、胸がスッと軽くなったのを覚えています。

【ロングイェールビーンの町を歩いてみよう】

約2,000人が暮らしているロングイェールビーンの町は、非常にコンパクトにまとまっています。

一本のメインストリートを中心に、あたりにレストラン、カフェ、宿、などが点在していて町歩きがしやすいです。

こちらはメインストリート。

こちらは世界最北端のスーパー。

店内は驚くほど普通のスーパーで、肉、野菜、果物と日本とほとんど変わりません。

とはいえ、ただでさえ物価の高いノルウェーにくわえ、本土からの輸送費も上乗せされているので、表示価格に何度も驚かされました。

こちらは日本人が営業している世界最北端のお寿司屋さんです。

ここで頂いたサーモン丼が絶品でした。(さすが本場のノルウェーサーモンだ)

従業員の方に話を聞いたところ、「元はオランダに住んでいたけど、ネットに求人が出ていたので働きに来た」とのこと。求人があるのも驚きだが、その行動力には脱帽しました。

町の外れに行くと北極海と、その向こうに連なる雪山を眺めることができます。これぞ「北極」という、漠然とイメージしていた世界がそこにありました。

こうした「世界の果て感」を味わえる一方、町の中には図書館、大学、幼稚園などの施設もあり、ごくごく普通に生活が営まれていることにも驚きました。

バスケットコートもあります。

【観光スポットは?】

ロングイェールビーンの観光は、季節によって異なり、白夜の時期は

  • 氷河クルーズ
  • 動物観察

など。

極夜の時期は

  • スノーモービル
  • 犬ぞり
  • オーロラ鑑賞

などが挙げられます。

町自体には観光スポット言える場所は少ないので、上記のアクティビティに参加するのが一般的と言えるでしょう。

ちなみに、私の目的はオーロラです。

アイスランドやカナダなどの有名な場所は、オーロラを見るために市街地から移動するのですが、ロングイェールビーンでは普通に町中でオーロラを鑑賞できます。

その手軽さもあって今回の旅行先に選んだのですが、結果的には全日くもり空でオーロラを見ることができませんでした。それどころか、記録的な大雪が降ってしまい街全体に避難指示が出たほどです…。

【ロングイェールビーンの宿は?】

ここに来る前は「泊まるところなんてあるのだろうか…」と思っていましたが、世界中からアドベンチャー好きの旅行者が来るだけあって、町の中に約10軒ほどのホテルがあります。

料金はだいたいこんな感じです↓

  • ハイシーズン 2.5万円〜
  • オフシーズン 1万円〜

私が泊まったのは「Gjestehuset 102」というホテルで、おそらくロングイェールビーンで最安だと思います。

夏のハイスーズに行く場合はできるだけ早めの予約が望ましいでしょう。ホテルはブッキングドットコムから探してみてください。

【治安は?】

最後に、海外旅行では特に気にしたい「治安」についてですが、ロングイェールビーンに関しては一切気にしてくて大丈夫でしょう。約1週間滞在しましたが、治安の悪さは微塵も感じませんでした。おそらく世界屈指の治安の良さを誇るエリアだと思います。

唯一治安を脅かす存在いるとすれば、それは間違いなく「白熊」です。町を出るときはくれぐれもガイドを付けるようしてくださいね。


世界最北端の町「ロングイェールビーン」をご紹介してきました。

本文中には書きませんでしたが、今回の旅で一番驚いたのは「人は暗いといつまでも寝られる」ということです。

私はアクティビティには参加しなかったので、オーロラを待っている時以外はほぼ寝ていました。「朝起きてオーロラをチェック → お昼まで寝てオーロラをチェック、夕方まで寝てオーロラをチェック、夜はぐっすり寝る」というのが1日のルーティンでした。

またいつかオーロラのリベンジをするとともに、白夜のロングイェールビーンにも足を運んでみたいと思います。

皆さんも極地への旅に出てみてはいかがでしょうか。


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